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🐛👀🐛お知らせ

20260526 利尻山登攀史を購入いただいた方へ 利尻山西壁右股奥壁ルート図

  利尻山登攀史を購入いただいた方へ  41ページに掲載されている西壁右股奥壁初登攀の記録のルート図が見つかりました。ダウンロードいただき、初登者の熱い思いをルート図からも感じ取っていただければ幸いです。 以下ダウンロードサイトです。 https://forms.gle/fMzFTU1BMyCEkbwGA  

室蘭岳〜中山峠 12/30-1/5

今回のギア
今年の正月山行は単独で室蘭岳から手稲山を狙った。学生の頃のいっこ下の後輩が3月にやったやつだ。太平洋から日本海に抜けられたら素敵だ。
室蘭だんぱらスキー場
まずはだんぱらスキー場から。しかし、30日の胆振は雨。ダメならすぐそこ白鳥ヒュッテに泊まる事にし一応デパ。上に行くとみぞれなので進む。昨年まで散歩で登った室蘭岳が今回はシビアな側面を見せた。
室蘭岳からの小型稜線を行く
室蘭岳からミニチュア稜線は小ポコが次々と現れめんどう。視界悪く一度間違った尾根を降り1時間ほどロス。コンパスと地図のにらめっこ。全身濡れる。
二日目の朝。前日のみぞれで全部がガチガチ。
前日最後にまたも現在地がよくわからなくなり適当に泊まる。テント内でよく考えると現在地が判明した。予定通り進まない。
振り返る。左手奥が室蘭岳。まだ二日目。
小さい頃遊んだ幌別来馬川の源流部がこんな感じだとは。冬だからここに来れるのだなぁと感じる。
 二日目は寒い。全道的に悪天のはずだが胆振は悪天に強い。学生の頃と比較して随分寒さに弱くなった。振り返ると室蘭新日鉄の煙突の火が輝いて見えた。そして、伊達の火力発電所の煙突も目に入る。
胆振は雪が少ない。
大峠先c915ポコにてC2。
オロフレ岳、羅漢岩手前にて。
三日目。徐々に高度が上がる。この日も寒い。オロフレは北大山岳部の事故が頭の片隅にあるので緊張する。羅漢岩手間にて初めてアイゼンをつける。急激にピッチが落ちる。オロフレへの急登は二日前のミゾレでバリズボ。したが空洞でスーパー最悪。無心に登るのみ。久々のシートラは、ザックが肩にくい込む。
オロフレを越えるとな大雪高根が原のような雪原となる。前方には徳舜別岳とホロホロ岳がカッコいい。
オロフレ岳では視界があまりなし。サッサと下る。スキーにするがビンディングがすぐ外れる。今回はK2Hell BentにDynafit TLT。TLTは前のビンディングとスキー板の間に雪が付いているとしっかり靴を固定してくれない事に気づく。一瞬敗退がよぎった。やはり縦走には昔のジルブレッタに取り付けシールがベストだなぁとつくづく感じてしまう。張り付けシールのためスキーをする気がしない。モダンな縦走屋はどう対処しているのだろうか、、。
 オロフレを越えるとふきっさらしの雪原となり遠くに徳舜別岳とホロホロ岳がみえる。苫小牧の工場煙突が右手の奥にみえる。初めてくる山域はおもしろい。ホロホロ手前の稜線を忠実に行くのが面倒となり、白老側の樹林内に逃げc1071ポコ下標高800mくらいにC3とする。
朝焼けの太平洋と北吉原の製紙工場の煙たち。
樹林内から稜線にあがる。曇っているが徐々に晴れてくる。胆振は冬型に強い。そして、工場も多い。右手には北吉原の工場がみえる。こんな日にアヨロでボルだっている連中もいるのかななどと考えてしまう。
ホロホロ手間の急なポコを登りきると、徳舜とホロホロが。
ホロホロ手前ポコの登りは今山行中一番急だった。シートラでバリズボ斜面を根性で登りきると目の前に徳舜とホロホロ、そして、支笏湖、恵庭岳、札幌の山々が目に入ってくる。思わず一人叫んでしまう。
札幌の山々が広がっている。遠いなぁ。
晴れで風がなく快適に歩いて前方の白老岳を睨みながらホロホロを下る。ホロホロ峠に出る直前で最悪急斜面に出てしまい、なまらムカつく。天気がよくてもやっぱり慎重な地図読みは欠かせないのだ。1時間くらい時間をロス。ホロホロ峠から先は急に雪が少なくなり室蘭岳を思い出すが、ここは急斜面が多くツボで行く。しかし、数歩歩くと太ももまで埋まりなまら消耗。「なんなんだよぉ」とひとり怒り狂う。この日に美笛峠まで行きたかったが、そんな目論みはあっちゅうまに崩れ去った。なかなか予定通り進まない。次の日の行程や進め方を考えるのが縦走の醍醐味の一つだ。この日あたりから中山峠のコンビニが頭にチラツキ始める。
 明日は悪天予報なので、適当な段差に雪洞を掘ってΩ4。今夜こそは暖かい夜になるはずだ。
白老岳手前にて。悪天に備え雪洞に。
しかし、夜は無情にも寒かった。毎晩寒い。テントに入るとハードシェルを脱ぎ、化繊インサレーションを上下に身に付け、氷ったシュラフに入ってお湯を飲む。そしてジェットボイル使用のため暖はとれない。寝る直前にプラティパスで湯たんぽを作り3時間程したら凍えている。クソ夏用ダウンシュラフは役に立っていない。足はザックに突っ込むと改善されたが上半身がなかなかあたたかくならず。特に手の冷えがひどかったが、化繊インサレーションに手をすぼめると改善された。リッジレストは良いが半身強。残りはザックの背中あて兼マットなのだがこれがクソでまったく暖気を止めてくれなかった。学生の頃スベアで暖をとっていた頃が懐かしい。
 食事は毎食ジフィーズかパスタ。写真にあるパスタはお湯を入れてすぐ出来るやつではなかった。これで時間ロス。しかし、これを7分間茹でて作っている間が一番暖かかったので良しとしよう。大便はなんと山行中1回のみ。
 BDのアポロを持っていったが最終日近く急に消える事が2回あった電池切れだろうか、、。しょんポリは超有効。
美笛峠を越えると優しい表情となり始めるが、、。
この日いつも通りの時間に外に出ると白老岳を乗っ越せる天気ではなく、穴の中で天気待ち。ラジオを聞いていると明るくなってくる。今回はラジオに何度癒された事か。ラジオ深夜便の三浦雄一郎80歳エベレスト挑戦は、山屋を勇気づけてくれる話だった。
振り返っても徳舜とホロホロは雲の中。
白老岳はバリヅボでクソムカつく斜面だった。膝とつま先を両方ついての前進となった。そうでなければ太ももまですぐ埋まってしまう。白老岳の先は急に雪が多くなる。美笛峠までは風雪が強く頬をやったか、と思う程だった。美笛を越えるとなだらか。樽前が後ろに見える。漁岳が右手前方に。スノーモービルの音が聞こえ幻滅する。いつも通り16時過ぎまで歩いてC5。
 6日目。今日こそは中山峠に出るぞと意気込む。しかし、ラッセルが厳しくなってくる。そして、あまりにも目標物が無いこの周辺は地図読みがシビアだ。時間がかかる。森々しているこの辺は尻別川、千歳川そして豊平川の源流部。美笛や中山は車でよく通るが歩くのは初めてだ。結構広大な森林地帯なゆえにこれらの河の源流部になり得るのだなと実感する。そして、クマがよく目撃されるのも納得される。延々ラッセルし結局中山は明日の目標となる。夜歩く事も考えたが寒さとこの微地形でやめた。
 学生山時代の心のふるさと無意根小屋にどうしても泊まりたかったが実現しそうになく中山峠下山と決め、ささやかな大消費大会をその夜行った。
札幌に入ると雪が多くなり中々進まないが、雪には癒される。
7日目。なんと、寝坊。しかも今山行中初めての快眠ではないか。下山を決めたら気が抜けたか?フライを張っていたアイゼンを蹴り掘り出すと金具が壊れた。もう決定的に下山をきめる。ラジオを聞きながら中山にむかった。閉鎖された中山峠スキー場で初めてシールをとり数分間の全装スキーをして、久しぶりに人間に遭遇した。